代表取締役 メッセージ

ご挨拶

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受け、刻一刻と変わる感染状況を見極めながらの経済活動維持が続きました。
当社グループにおいては、特に生産性向上コンサルティング事業において、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けております。建設関連事業及び設備関連事業においては、社員の安全確保と感染拡大防止の観点から営業活動を一部制限していた影響で、新規リードの確保に困難が生じるなどの影響がありました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同期に比して 3.7 %減少し 3,189 百万円となりました。
コスト面では、主力製品である土木工事積算システム初のクラウド版である『Gaia Cloud(ガイアクラウド)』に係る研究開発が収束したことから、前年同期に比して研究開発費が減少し、売上原価が増加しております。

また、社員の安全確保と新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から一定の活動制限を行ってきたことにより、交通費等の諸経費を抑制することができました。 この結果、経常利益は前年同期に比して 30.9 %減少し 352 百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比して 43.0 %減少し 190 百万円となりました。

セグメントごとの経営成績は次の通りであります。

(建設関連事業)
建設関連事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により商談機会の減少や商談の長期化といった影響がありました。そういった状況の中、政府の IT 導入補助金施策により、対象ソフトウェアである土木工事積算システム『Gaia10』の需要が喚起されました。一方、 8 月 1 日に発売した『Gaia Cloud(ガイアクラウド)』については、当初 IT 導入補助金の対象となっていなかったこともあり、計画を下回って推移しております。
コスト面では、株式会社ラグザイアの損益が、前連結会計年度の第2四半期会計期間から連結されていることから、前年同期に比して増加しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期に比して 1.8 %減少し 2,286 百万円、セグメント利益は前年同期に比して 35.4 %減少し 275 百万円となりました。

(設備関連事業)
設備関連事業につきましては、売上高が前年同期に比して 3.0 %減少しているものの、これは、前年同期において消費税増税前の駆け込み需要があったことによるものであり、新型コロナウイルス感染症の影響がある中においても、意思決定者と直接コンタクトできる特性を活かし、その影響を最小限にとどめて活動しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期に比して 3.0 %減少し 837 百万円、セグメント利益は前年同期に比して 22.5 %減少し 95 百万円となりました。

(生産性向上コンサルティング事業)
生産性向上コンサルティング事業につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、顧客企業がテレワークや自宅待機を実施したため、予定していたコンサルティング契約のほとんどが延期となりました。顧客企業の稼働が再開する中においても、感染拡大防止の観点からコンサルタントの訪問が制限される場合もあり、厳しい環境が続いております。
このような状況の中、動画と Web 会議システムを組み合わせてテレワーク環境においても受講しやすい研修コンテンツを開発するなど、新しい取り組みを行ってまいりましたが、コンサルティング契約の減少を補うにはいたらず、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期に比して 46.5 %減少し 65 百万円となりました。これにともない、セグメント損失は 17 百万円(前年同期はセグメント損失 6 百万円)となりました。

2020 年 12 月
代表取締役社長  津田 誠

企業活動や IR に関するご質問など、
お気軽にお問い合わせください。